現場では日々、大小様々な指示が行き交っています。
職長・安全衛生責任者は、担当する作業を効率良く安全に進めるにあたり、現場の作業員にわかりやすく正確な指示を伝える必要があります。現場で行う指示は「作業指示書」に記載し管理を行うことで、作業の標準化や安全衛生管理のチェック、作業効率の見直しを行いやすくします。
目次
作業指示書の目的とは
作業指示書は、安全工程の打ち合わせや作業間連絡調整に関わる書類です。
この指示書の作成には下記の目的があります。
・作業を安全かつ効率的に行うため
・法的に根拠を満たして作業を行うため
・作業の重点事項の周知徹底
・作業間連絡調整を行った後に、指示した作業内容の記録管理
作業指示書を作成する人って誰?
作業指示書は通常、1次請業者の担当者が作成します。
作成後に安全工程の打ち合わせ等で元請の担当者と内容を精査し、不備をチェックしたものを各請負事業者に伝達します 。
わかりやすい作業指示書の書き方
作業指示書は大きく分けて「作業実績」と「作業予定」の2つを記載します。
「作業実績」とは、前日行った作業を振り返り、どの作業にどの程度人員と作業時間を掛けたかを記載します。
「作業予定」は当日に作業する作業内容とその指示、および作業に従事する予定人員を記載します。
また実施する作業予定に関連し、各関係請負事業者向けに当日や翌日の作業における注意事項などを伝達する作業間の連絡調整事項や、元請け業者から指示のあった安全事項なども適宜記載することで、より安全な指示を伝えられます。
記載すべき項目
元請業者や様式によって差はありますが、基本的には以下の内容を記載します。
基本項目
工事名称、打ち合わせ日、責任者名、作業予定日時と天候など。
作業実績
作業実績には前日行った作業内容を記載します。
業者名
施工に関わった業者名をそれぞれ記載します。
作業内容
行った施工や作業を記載します。(例:施工管理、掘削・方面整形…等)
作業内容 ─ 作業場所
作業を行った建物やエリア、工区を記載します。
作業内容 ─ 実績人員
定時内で作業を完了した人員と、早朝出勤・残業をした人員数を分けて記載します。
作業予定
作業予定には当日行う作業内容とその指示に関することを記載します。
作業予定 ─ 業者名
施工に関わる業者名を記載します。
作業予定 ─ 作業内容
行う予定の施工や作業を記載します。(例:掘削・床付、調整池の水換え…等)
作業予定─ 作業場所(工区)
作業を行う建物やエリア、工区を記載します。
作業予定 ─ 指示事項
各業者の作業における指示を記載します。(例:水場ではライフジャケット着用を徹底のこと)
作業予定 ─ 予定人員
定時内で作業を完了見込みの人員と、早朝出勤・残業予定の人員数を分けて記載します。
作業間連絡事項
作業間連絡調整会議などで決まった事項や共有事項があった際は、各請負業者が安全に作業出来るよう配慮し記載しましょう。
元請安全指示事項
元請業者から現場単位で指示がある場合、こちらも合わせて記載し周知を徹底しましょう。
その他
工事規模や内容に合わせ、上記以外にも周知が必要な項目があれば合わせて記載しましょう。(例:稼働予定の重機や車両の搬入・搬出予定、作業の重点項目の一覧化、検査・立ち会い予定…等)
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