書類作成

2017年12月25日更新

危険物を安全管理!「有機溶剤・特定化学物質等持込使用届」作成ガイドライン

塗料や接着剤といった現場でよく使用される建築材料には、有害な物質が含まれていることがあります。これらの有害物・危険物は法律によってその使用方法が規定されており、違反すると罰金もしくは懲役刑が下されます。安全書類(グリーンファイル)の一つ「有機溶剤・化学物質等持込使用届」は、このような違反や管理不足による不足の事故などが発生することがないようにするための書類です。

有機溶剤・特定化学物質等持込使用届とは

有機溶剤・特定化学物質等持込使用届とは、危険物や有害物を使用する会社が作成する書類です。

ここでは「全建参考様式第11号」を定型として解説していきます。しかし項目は他の書式であってもほとんど変わらないため、その他安全書類の書式の有機溶剤・化学物質等使用届を作成する方も問題なく参照していただけます。

有機溶剤・特定化学物質等持込使用届の項目と書き方

欄外部分の項目と書き方

事業所の名称

「事業所」というとピンとこないかもしれませんが、「工事を実施する作業所」もしくは「工事名称」を記入します。

  • ◯◯作業所
  • ◯◯新築工事
  • ◯◯ビル改修工事

のように表記するのが一般的です。

所長名

「所長名」=”元請”の現場代理人を指します。一次の会社ではなく、元請の会社の現場管理人を記入する必要があるため注意が必要です。

一次会社名

一次請けの会社名を記入します。

使用会社名

自社名を記入します。横にある自社が何次請けかを記入する欄を忘れやすいので注意が必要です。

現場代理人(現場責任者)

自社所属の現場責任者を記入します。

日付記入部分

この工事・通勤用車両届を提出する日付を記入します。記入日と混同しないように注意しましょう。

欄内部分の項目と書き方

使用材料

①商品名
使用する材料の商品名を記入します。

②メーカー名
該当する材料のメーカー名を記入します。

③搬入量
該当する材料の搬入量をキログラム(kg)単位で記入します。

④種別
該当する材料の種別を記入します。
添付されているラベル成分表などから参考にしてください。

⑤含有成分
該当する材料の含有成分を記入します。添付されているラベル成分表などから参考にしてください。

使用場所

使用材料の使用場所を記入します。

保管場所

使用材料を保管する場所を記入します。

使用機械又は工具

使用材料を使う際、付属で使用する機械や工具を記入します。
【記入例:ハケ塗り・ローラー塗り】

使用期間

使用材料を使う期間を記入します。

作業主任者等

使用材料の使用会社の作業責任者の名前を記入します。元請けから作業手順書の提出を指定された場合は「有」を◯でかこみ、添付して提出しましょう。

SDS

SDSの添付の有無を記入します。
SDSとは安全データシートとも言われ、使用する化学物質に関する情報を提供するための書類です。使用する材料の製造会社もしくは販売会社から受け取るので、しっかり保管しておきましょう。

 換気等対策

使用材料を安全に使用するための具体的な対策を記入します。書ききれない場合は「別紙の通り」と記載し、資料を添付しましょう。

さいごに

有害な化学物質が含まれている可能性のある建築材料

以下の建築材料は有害な化学物質が含まれている可能性があります。実際に使用していて記入していないものがないか確認しましょう。

・塗料:錆止め・クロム酸化合物・塩化ビニール系・ポリウレタン鉛含有塗料
・接着剤:フェノール樹脂・合成ゴム・酢酸ビニール・ラメリン樹脂系接着剤
・防水材:アスファルト・シート・塗膜防水材
・急結剤:硬質発泡ウレタンフォームに含まれる有機溶剤など