書類作成

2017年11月15日更新

工事・通勤用車両届の正しい書き方|保険の記入から運行経路図まで


もし、現場での作業中や通勤途中に事故や災害に見舞われてしまったら…。そんな場合のために、必要な書類が工事・通勤用車両届です。
特に現場では複数の協力会社が集まって作業を進めるため、事故が起きた場合その責任の所在を確認するためにとても重要になってきます。

工事・通勤用車両届はとても重要な安全書類(グリーンファイル)の一つですが様々なルールがあるため、初めて作成される方にはとてもハードルが高いでしょう。

この記事ではそんな方々に向けてこれさえ見れば完璧に理解できるよう、一つひとつの項目を丁寧に解説して行きます!

ここでは最も代表的かつ広く使用されている「全建統一様式第8号」を定型として解説していきます。しかし項目は他の書式であってもほとんど変わらないため、その他安全書類の書式の通勤・工事用車両届を作成する方も問題なく参照していただけます。

工事・通勤用車両届とは?

工事用車両届とは工事現場に入っている工事車両を管理するための安全書類(グリーンファイル)です。
そのため該当するのは、トラックや生コン車などの現場で利用されている車両を指します。

通勤用車両届とは会社から現場に向かう際使用する車両を管理するための書類です。
そのため該当するのは、会社〜現場間の移動のみで利用されている車両を指します。

どちらも対象となる車両が異なるだけで記入項目は同じなので、まず作成する車両が工事・通勤のどちらかを欄外の部分に◯で囲みましょう。

後は記入方法さえ理解すればいいだけです。

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工事・通勤用車両届を作成した後は?

車両を所有する全ての会社が会社ごとに作成する必要があり、一次請負が二次請負以下の書類を回収後元請へ提出します。

元請によっては二次請負以下でも直接元請に提出する場合があるので事前に確認しておきましょう。
また作成会社においても、自社より下位の会社の工事・通勤用車両届を代理で作成するケースもあります。その場合は下請会社所属の現場責任者の個人情報や捺印が必要なため、万が一のために委任する意思確認を書面でとっておく必要があります。

作成する際は自社のものを作成するのか、自社の下請会社のものを作成するのかをまず確認しましょう。また下請会社のものを作成する場合はその会社所属の現場責任者の捺印が必要なため、その進め方も決めておきましょう。

工事・通勤用車両届を作成する前に注意!

工事・通勤用車両届を作成する際に注意点が3つあります!しっかり確認しましょう。

①車両1台ごとに記入する
工事・通勤用車両届は1台につき1枚で提出しなければなりません。ただし、元請の指定するフォーマットによっては1枚で複数台記入するものもあるので、それぞれの様式に従って記入しましょう。

②任意保険の証明書のコピーを添付する
提出する際には必ず任意保険の証明書のコピーを添付し、合計2枚で提出しなければなりません。手間がかかりますがとても大事なことなので頭に入れておきましょう。

③運転者が変わった場合はその都度提出する
同じ車両でも運転手が変わればまた新しく作成し、提出しなければなりません。その際、運転者氏名の記入において注意する必要があります。次の項目で説明するのでしっかり確認していきましょう。

工事・通勤用車両車届(全建統一様式 第8号および別紙)の項目と書き方

欄外部分の項目と書き方

事業所の名称

「事業所」というとピンとこないかもしれませんが、「工事を実施する作業所」もしくは「工事名称」を記入します。

  • ◯◯作業所
  • ◯◯新築工事
  • ◯◯ビル改修工事

のように表記するのが一般的です。

所長名

「所長名」=”元請”の現場代理人を指します。一次の会社ではなく、元請の会社の現場管理人を記入する必要があるため注意が必要です。

一次会社名

工事・通勤用車両届を提出する一次請けの会社名を記入します。また会社名の代わりに一次の会社の現場代理人の名前を記入することもできます。

使用会社名

自社名を記入します。横にある自社が何次請けかを記入する欄を忘れやすいので注意が必要です。

現場代理人(現場責任者)

自社所属の現場責任者を記入します。

日付記入部分

この工事・通勤用車両届を提出する日付を記入します。記入日と混同しないように注意しましょう。

欄内部分の項目と書き方

使用期間

該当する車両が現場に入っている期間を記入します。

所有者氏名

該当する車両の所有者を記入します。会社で所有している車両の場合は『社有車』と記入しましょう。

安全運転管理者氏名

現場で使用する車両台数が以下のどれか一つでも満たす場合のみ、自社から安全運転管理者を記入しなくてはなりません。当てはまらない場合は空欄にしましょう。

・乗車定員11人以上の自動車1台
・乗車定員10人以下の自動車5台以上
※自動二輪車(50cc以上)は1台を0.5台として計算します。

上記を満たす場合、安全運転管理者を選任します。しかし、誰でもいいわけではありません。以下の条件が必要になります。

・年齢20歳以上(副安全運転管理者が置かれる場合は30歳以上)
・2年以上の運転管理の実務経験を有する者
・過去2年以内に公安委員会の安全運転管理者等の解任命令(道路交通法第74条の3)を受けたことのない者
・過去2年以内に自動車運転における違反行為をしたことのない者

安全運転管理者を選任したら、15日以内に使用の本拠地を管轄する警察署を経由して公安委員会に届けなければならないので注意しましょう。

車両

該当する車両について記入します。

①型式
該当する車両の車種を記入します。【記入例:小型トラック(2t)】
※元請の指定によって車両名を書く場合もあります

②車両番号
該当する車両のナンバープレートを地名からすべて記入します。【記入例:品川44ね61-03】

③車検期間
該当する車両の車検証に記載されている期間を記入します。

運転者

運転者の欄は全て免許証に記載されている情報を記入しましょう。

①氏名
運転者の氏名を記入します。運転者が複数いる場合、代表者氏名の後ろに(正)、それ以外は(副)と記入しましょう。
※元請の指定によっては(正)(副)の記入を省く場合もあります。

②生年月日
運転者の生年月日を記入します。

③住所
運転者の住所を記入します。

④免許の種類
普通自動車や大型免許のように、運転者の免許の種類を記入します。

⑤免許番号
運転者の免許番号を記入します。

自賠責

自賠責とは、全ての自動車が加入しないといけない自動車保険のことです。自動車損害賠償責任保険証明書に記載されている情報を記入しましょう。

①保険会社名
該当する車両の自動車損害賠償責任保険証明書に記載されている保険会社名を記入します。

②証券番号
該当する車両の自動車損害賠償責任保険証明書に記載されている証明書番号を記入します。

③保険期間
該当する車両の自動車損害賠償責任保険証明書に記載されている保険期間を記入します。

任意保険

任意保険とは自賠責保険ではカバーしきれない損害を補償する保険のことです。この証明書のコピーは提出する際に必ず添付しなければならないので注意しましょう。直前で集めると大変なことも多いので、事前にコピーをとってデータ化し、いつでも使えるようにしておくといいですね!

①保険会社名
該当する車両が加入している保険会社名を記入します。

②証券番号
該当する車両の証明書番号を記入します。

③対人
対人賠償保険の限度額を記入します。

④対物
対物賠償保険の限度額を記入します。

⑤搭乗者
搭乗者傷害保険の限度額を記入します。

運行経路

出発地から現場までの道のりを簡単に記入します。
【記入例:自 会社(神田)経由 神田橋 〜 経由 馬場先門 〜 至 丸の内営業所】

基本的にはこの簡単な経路のみで提出する事ができますが、
元請によっては別紙で以下のような詳しい経路図を添付しなければならない場合もあります。

さいごに

工事・通勤用車両届は記入する際に自動車保険の証明書や運転者の免許証が必要になるため事前準備がかかせません。

万が一の事故や災害のためにとても大切な書類ですから、現場で働く作業員を守るためにもしっかり記入漏れ、間違いのないように心がけましょう。

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