神崎リボーン構想とDX ~ザ・昭和からの脱却~【株式会社神崎組】

神崎リボーン構想とDX ~ザ・昭和からの脱却~【株式会社神崎組】

お話を聞いた方
株式会社 神崎組
工務・労務安全部 部長 阪田 馨 様
工務・労務安全部事務課 勝部淳太 様
工務・労務安全部事務課 福住来夢 様
企画営業部 部長 恒藤眞行 様
企画営業部 主任 藤原宏樹 様
ホームページ:https://www.kk-kanzaki.jp/

この記事の公開日:2025年7月10日

リボーン構想で全社にDXを

Q: Greenfile.work導入時の背景について教えてください

恒藤 様
27年の現場勤務を経て社内異動した2020年に私が目にした社内光景は「ザ・昭和」。古い什器に書類の山、打合せモニターもなく、当たり前のガラケー環境。これではせっかくの社員の能力が発揮できないと奮起し、様々な法的要求が押し迫る中、2024年問題を契機に「神崎リボーン構想」を考案しました。
社長に想いを伝え、有志を巻き込みながら組織改編や当社にハマるDXツールの洗い出し、導入の取り組みをスタートしたことが当時の背景です。

 

Q:DXツール選定時に大切にしていたことを教えて下さい

何でもそうなのですが、上滑りせずにとにかく現場実務に密着する、バットの「芯」に当てるようなイメージを重視しています。
書類業務一つにおいても現場で若い職員にイチから教え、詳細に理解してもらうには非常に時間がかかりますので、ある程度システムの使い方を覚えられればあとは誰でも普通に使いこなせるか?ということが重要な選定基準でした。

 

Greenfile.work導入の決め手は営業担当の業界理解の深さ

Q: Greenfile.workとの出会いに、どのような“納得”があったのですか?

“納得”という部分では、当初、シェルフィー社の沢邊さんにGreenfile.workの説明を受けた際、建築現場の実地に見合う業界のかゆいところにGreenfile.workがどうハマるのか?をしっかりと応答、提案してもらえたのが非常に大きな決め手となりました。他社さんの説明も受けていましたが、単なる製品説明で終わってしまい、どうしても実際に起こり得る現場の課題、運用を行う場面への適用がイメージできませんでしたが、沢邉さんの説明は明らかに違いました。

会議が終わり、その場にいたみんなが感心しまして、沢邊さんにいままで何の仕事をしていたのですか?うちに来て一緒に働きませんか?とお尋ねしたくらいです。導入を検討されている企業様にはぜひ、沢邊さんのご説明をお薦めします。また、契約以降に引き継がれるサポートの方含めて、皆さんゼネコンの出身ではないにも関わらず、ここまで業界と自社のソフトに造詣が深いことに非常に感心しつつ、我々の歩幅で親身に手を引っ張って頂ける関係性をありがたく思っています。

シェルフィー営業担当の沢邉

そしてもうひとつの決め手は、「協力会社費用0円」という点です。JVで他社システムの使用経験がある職員も居り、その職員から当社協力会社さん方へ種々のシステムについてアンケートをとることで使い易さやコスト面の課題を実務者レベルで事前に抽出できていましたので、当社に見合う導入の方向性を持ってGreenfile.workを採用できました。

 

“誰でも使えるDX”を実現する、現場と本社のちょうどいい線引き

Q:作成時の課題について教えて下さい

現在、安全書類の作成は基本的に現場で対応していますが、それは現場代理人ではなく、2〜3番手の若手職員が担当しています。しかし、建築・土木・民間・官庁といった工事種別の違いや、現場技術員・協力業者方のシステム習熟度の差などにより、現場ごとの要求条件が大きく異なるため、一律の教育や運用が難しいのが実情です。

 

Q:理想のGreenfile.work運用体制について教えて下さい

理想としては、セクション毎に後方支援担当を配置し、工事経験がなくても初動からしっかりフォローできる体制を構築することだと考えていますが、その体制づくりには人員の確保や採用計画など、大きな課題が伴います。

よって、後方支援を機能させるためには、社内と現場の間で業務負担のバランスをとりながら、現実的な業務領域の線引きを行う必要があります。理想的な運用体制とは、業務分担のルールを明確化し、工事経験がなくても後方支援が担えるようにすること。これにより、各現場の要求水準に応じた書類対応の大半を、社内からシステマティックにカバーできる運用体制を目指しています。

 

神崎組のDX推進がもたらす影響

Q:安全書類DXが地域の協力会社や職人にどんな変化をもたらしていますか?

未だ大きな変化はありませんが、当社の安全大会などの場でも、Greenfile.workを活用し、建設キャリアアップシステム(CCUS)と建退共との連携することを当社の一つのゴールであるとお伝えしており、Greenfile.workの運用を通じ、地域の協力会社方の職人一人ひとりにまでCCUSや建退共の有効性を認識してもらえるよう導いていく必要があると考えています。

 

10年先から刻み、今取り組むべきこと

企画営業部の皆様

Q:働き方改革で重要度の高い取り組みを教えて下さい

やはり重要なのは各業務フローの中で「繰り返し」や「形骸化」の部分を削除することで、違和感を感じたところは放置しない、形だけの運用を続けないことだと思います。たとえDXを導入したとしても作業効率が格段に上がることはありませんので、まずは身の回りの当たり前に見過ごしている無駄な部分の見直しが働き方改革の第一歩であると思い取り組んでいます。

 

Q:DXを“特別なこと”ではなく“当たり前”にするための工夫とは?

働き方改革の中でDX活用はとても重要なのですが、一律に全社員に対して求めることは困難であることも分かってきました。まずは会社の業務フローを動かす一定の職員を中心にDXによる業務効率化を実現させ、その後、Greenfile.workの運用同様に業務の線引きを行いながら、社員全体に身近な当たり前のDX浸透に繋げたいと考えています。
数年前の導入時にはなかなか理解を得られなかったBOXストレージや現場カメラ、モニターなども、現在ではごく自然に使用してもらっていますので、少しずつ取り組みの効果はあると感じています。

 

神崎組のこれから ~組織のあり方~

Q:組織のあり方をどう見直していこうとしていますか?

今後日本の生産年齢人口が益々減少する中で、建設業界においても人手不足問題は今以上に深刻化してきますので、これからの時代を生き抜くためには、常に様々なことに敏感に反応し、柔軟に変化していく必要があると思います。そのためには社員一人ひとりのキャリアマップを策定し、各職員が会社の方向性に繋がる明確な目的をイメージしながら働くことで、それを組織の推進力に繋げたいと考えています。

 

 

ありがとうございました!

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