
現場では危険と隣り合わせの作業が数多く存在し、安全意識を高めるために作業員全員が安全教育を受ける必要があります。
新規入場時等教育実施報告書は、作業員が安全教育を受けたことを証明する安全書類です。
本記事では、最も代表的かつ広く使用されている「標準様式第7号」を定型として解説していきます。
他の様式であっても記載項目に大きな違いはないため、別の書式で作成する場合でも参考にしていただけます。
目次
新規入場時等教育実施報告書とは
「労働安全衛生法」にもとづき、元請企業は協力会社の作業員に対して安全衛生教育を提供する責任があります。
元請企業は教育を行なうための資料を提供するなどして協力会社に教育を実施させています。
新規入場時等教育実施報告書は、協力会社の作業員が安全衛生教育を受講し、現場への入場準備が整っていることを元請企業に報告するための書類です。
※「新規入場者調査票」を提出する際は、「新規入場時等教育実施報告書」を提出する必要はありません。
新規入場者調査票は、工事現場に新しく入場する作業員の基本情報や健康状態を確認するための書類です。
新規入場時等教育実施報告書の項目と書き方
欄外部分の項目と書き方

日付記入部分
日付記入部分には新規入場時等教育実施報告書を提出する日付を記入します。
記入日と混同しないよう注意してください。
事業所の名称
「事業所」では「工事を実施する作業所」もしくは「工事名称」を記入します。
- ◯◯作業所
- ◯◯新築工事
- ◯◯ビル改修工事
のように表記します。
所長名
「所長名」=”元請”の現場代理人を指します。
1次請企業ではなく、元請企業の現場管理人を記入するため注意が必要です。
企業名
自社名を記入します。
現場代理人(現場責任者)
自社の現場代理人(現場責任者)を記入します。
欄内部分の項目と書き方

教育の種類
教育の種類は「新規入場時」「雇入時」「作業変更時」の3つの項目のうち、今回行なった教育内容に当てはまるものを記入します。
実施日時
教育を行なった日時と、所要時間を記入します。
実施場所
教育を行なった場所、施設名を記入します。
教育方法
今回行なった教育方法を記入します。
【記入例:講義・スライド】
教育内容
今回行なった教育内容を記入します。
記入欄に収まりきらない場合は「別紙添付のとおり」と記入し、資料を添付してください。
講師
教育を行なった講師の企業名・名前・役職名を記入します。
受講者氏名
教育を受けた受講者の名前を記入します。
資料
今回行なった教育に使用した資料名を記入します。
使用する資料は元請が用意をするので、わからない場合は元請から配布されたものを記入してください。
【記入例:新規入場者の安全の手引き、スライド「安全帯を使用しよう!」】
労働者を雇い入れる場合
元請企業は労働者を雇い入れたり作業内容を変更する場合、以下の項目のうち、労働者が担当する業務に関して当てはまるものについて教育を行なわなければなりません。
1)機械、原材料などの危険性、または有害性およびこれらの取扱い方法に関すること
2) 安全装置、有害物抑制装置、または保護具の性能およびこれらの取扱い方法に関すること
3)作業手順に関すること
4)作業開始時の点検に関すること
5)当該業務に関して発生するおそれのある疾病の原因および予防に関すること
6)整理、整頓および清潔の保持に関すること
7)事故時における応急措置および退避に関すること
8)以上に掲げるもののほか、当該業務に関する安全または衛生のために必要な事項
出典:労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)|e-Gov 法令検索
※ただし、労働者が上記の項目に関して十分な知識・技能を有していると認められる場合は、教育を省略することができます。
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