作業員名簿と再下請負通知書の社会保険番号・事業所番号の記入例|記載ポイントも解説

労務安全書類

更新日:2025年9月1日

安全書類を作成していると、作業員の社会保険番号(健康保険証に記載された記号番号)や、法人の事業所番号(社会保険・雇用保険)を記入する必要があります。

しかし、個人(作業員)法人(企業)でどの番号を記入すべきか、迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、社会保険番号と事業所番号の確認方法と記入方法を、わかりやすく解説します。

作業員名簿にかかる時間が1/2に|Greenfile.work(グリーンファイルドットワーク)

 

法人(企業)に関する番号の書き方

・施工体制台帳
・再下請負通知書
の2つの書類では、法人の社会保険(健康保険・厚生年金)と雇用保険の番号の記載が求められます。

健康保険

全建統一様式では健康保険欄について次のように定められています。

健康保険欄には事業所整理記号および事業所番号(健康保険組合においては組合名)を記載する
出典:社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン|国土交通省

やや専門的な表現で、わかりづらく感じる方もいるかもしれません。
以下で、加入している健康保険ごとの書き方と参照の仕方を解説します。

協会けんぽ(全国健康保険協会)に加入している場合

協会けんぽ(全国健康保険協会)に加入している企業は、主に中小企業が加入している健康保険です。
該当する場合は、事業所整理記号と事業所番号を記入してください。

健康保険組合に加入している場合

健康保険組合に加入している企業は、「全国土木建築国民健康保険組合」など、加入している健康保険組合の正式名称を記入します。
また、事業所整理記号と事業所番号を記入してください。

厚生年金保険

全建統一様式では厚生年金保険欄について次のように定められています。

厚生年金保険欄には事業所整理記号および事業所番号を記載する

以下で、事業所整理記号と事業所番号について詳しく解説します。

事業所整理記号とは?

「事業所整理記号」は自治体ごとに形式が異なり、「数字2桁とカタカナまたは英数」や「漢字とひらがな」などの形式で表記されます。
「協会けんぽ」に加入している場合は、健康保険証に記載されている「記号」が、事業所整理記号に置き換えられます。
詳しくは各県の協会けんぽのホームページに変換表がありますので、参照してください。
出典:協会けんぽ岐阜支部ほか各支部サイト

事業所番号とは?

事業所ごとに付与された5桁の数字(例:12345)です。

事業所番号はどこで確認できる?

「納入告知書 納付書・領収証書」「健康保険・厚生年金保険被保険者標準報酬月額決定通知書」に記載されています。

雇用保険

全建統一様式には以下のように書かれています。

労働保険番号を記入する

ここでは、労働保険番号とその参照の仕方についてご説明します。

労働保険番号とは?

労災保険と雇用保険の2つをあわせて、労働保険と呼びます。

労働保険に加入すると、事業所ごとに2桁(府県コード)-1桁(所掌)-2桁(管轄)-6桁(基幹番号)-3桁(枝番号)の計14桁の番号が付与されます。これが労働保険番号です。

「雇用保険適用事業所番号」という別の番号もあります(11桁:4-6-1)が、これは別物なので混同しないようにしましょう。

どこで確認できる?

労働保険の概算・確定保険料申告書、労災保険申請書などの書類に記載されています。

書類の紛失などでどうしてもわからない場合は、管轄の労働基準監督署に電話するという方法もあります。

個人(作業員)に関する番号の書き方

作業員名簿では、上記のとおり作業員ごとに雇用保険の被保険者番号を記入する必要があります。
健康保険は、加入状況の証明方法が元請企業によって異なる場合がありますが、「加入種別」と、「被保険者記号・番号・保険証番号」をマスキングした健康保険証の写しを提出する方法が多く採用されています。
なお、番号の記入が必要なのは雇用保険の欄のみであり、健康保険や年金保険の欄には番号を記入しないよう注意が必要です。
作業員名簿における「被保険者番号」とは、事業所ごとに付与される番号とは全く異なる、個人単位の番号を指します。
それでは、具体的に確認していきます。

健康保険

写しを提出する場合は、必ず「被保険者記号・番号・保険証番号」をマスキングしてください。

雇用保険

全建統一様式第5号の作業員名簿では以下のように記載されています。

被保険者番号の下4桁を記入する

雇用保険の被保険者番号は、11桁(4桁-6桁-1桁)で構成されており、労働者1人につき1つ発行される番号です。

「雇用保険被保険者証」や「離職票」などに記載されており、健康保険と違って退職や転職をしても番号が変わることはありません。

上記の従業員であれば、作業員名簿の雇用保険の番号欄に「456-2」のように記入します。

※事業主など雇用保険が「適用除外」となる場合は、番号の記入は必要はありません。

まとめ

書類ごとに、記入が必要な番号の種類が異なります。

施工体制台帳・再下請負通知→「企業」について記入する書類
作業員名簿→「個人」について記入する書類

このように覚えておくと、記入ミスを防ぐことができます。

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