細かい書き方まで徹底解説!火気使用願の書き方ガイド

労務安全書類

更新日:2023年6月6日

火気使用願の書き方

何かと危険がいっぱいな工事現場。溶接や溶断など火気を扱う施工も危険なものの一つです。「まわりに燃えやすい材質のものはないか」「万が一どこかに引火した場合消化器の場所は把握しているか」など、火気の取り扱いには安全な使用環境を管理する必要があります。安全書類(グリーンファイル)の一つである『火気使用願』は、そのような管理を証明するための書類です。

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火気使用願とは?

現場で火気を使用する場合、元請から使用許可を取得する必要があります。その際許可を申請するための書類が火気使用願です。

ここでは「全建参考様式第9号」を定型として解説していきます。しかし項目は他の安全書類(グリーンファイル)の書式であってもほとんど変わらないため、その他の書式の火気使用願を作成する方も問題なく参照していただけます。

火気使用願の項目と書き方

欄外部分の項目と書き方

事業所の名称

「事業所」というとピンとこないかもしれませんが、「工事を実施する作業所」もしくは「工事名称」を記入します。

  • ◯◯作業所
  • ◯◯新築工事
  • ◯◯ビル改修工事

のように表記するのが一般的です。

所長名

「所長名」=”元請”の現場代理人を指します。一次の会社ではなく、元請の会社の現場管理人を記入する必要があるため注意が必要です。

一次会社名

工事・通勤用車両届を提出する一次請けの会社名を記入します。また会社名の代わりに一次の会社の現場代理人の名前を記入することもできます。

使用会社名

自社名を記入します。横にある自社が何次請けかを記入する欄を忘れやすいので注意が必要です。

現場代理人(現場責任者)

自社所属の現場責任者を記入します。

日付記入部分

この工事・通勤用車両届を提出する日付を記入します。記入日と混同しないように注意しましょう。

欄内部分の項目と書き方

下部の欄は火気使用願の提出後に元請が記入する欄なので、空欄にしておきましょう。

使用場所

火気を使用する場所とその施工内容を記入します。
【記入例:屋上の手すり取り付け】

使用目的

欄内に記入されている火気の使用目的のうち、該当する項目を◯で囲みましょう。

使用期間・使用時間

火気を使用する期間と期間中に火気を使用する時間帯を記入します。

火気の種類

欄内に記入されている火気の種類のうち、該当する項目を◯で囲みましょう。

管理方法

欄内に記入されている火気の管理方法のうち、該当する項目を◯で囲みましょう。

火元責任者(後始末巡回者)

火元責任者(後始末巡回者)の氏名を記入します。
火元責任者(後始末巡回者)は特別な資格等は必要ありませんが、火気取り扱いに関して知識がある人が良いでしょう。

火気使用責任者

火気使用責任者の氏名を記入します。

さいごに

許可条件をしっかり確認しよう!

火気使用願は元請に提出して完了ではありません。
提出後、元請から記載されている「許可条件」をしっかり確認し、それに従った火気の使用をする必要があります。

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