建設業における新規入場者教育とは?|目的や実施基準などを詳しく解説!

労務安全書類

更新日:2023年6月6日

新規入場者教育とは

建設現場では多くの作業員が様々な建設機器を使用して作業をしているので、災害や事故といった危険が伴いますよね。
安全管理や災害・事故を防止する取り組みは全ての建設現場で行われていますが、
現場の場所や作業内容によって危険なことや注意することも変わってくるため、現場毎の状況を正確に把握して作業をする必要があります。
そこでここでは新しく現場に入場する時に現場の状況や危険箇所、現場のルールなどについて十分な知識と情報を共有する「新規入場者教育」について解説していきます!

安全書類にかかる時間を73.8%削減|Greenfile.work(グリーンファイルドットワーク)

 

新規入場者教育とは

建設工事現場に作業員が初めて入場する際に行われる教育のことです。
建設工事では、新規に入場した関係請負事業者が現場に関する知識・情報が十分に無いまま作業を行うことによる被災率が高い傾向にあるため、事前に現場の状況・現場独自ルール・安全作業に必要な事項などを教育することが決められています。

建設業に属する事業を行う特定元方事業者は、その労働者及び関係請負人の労働者の作業が同一の場所において行われるときは、当該場所の状況(労働者に危険を生ずるおそれのある箇所の状況を含む。以下この条において同じ。)、当該場所において行われる作業相互の関係等に関し関係請負人がその労働者であつて当該場所で新たに作業に従事することとなつたものに対して周知を図ることに資するため、当該関係請負人に対し、当該周知を図るための場所の提供、当該周知を図るために使用する資料の提供等の措置を講じなければならない。ただし、当該特定元方事業者が、自ら当該関係請負人の労働者に当該場所の状況、作業相互の関係等を周知させるときは、この限りでない。(労働安全衛生規則 第六百四十二条の三

新規入場者教育を行うのは雇用主である事業者が実施するのが基本ですが、元方事業者が実施しても問題はありません。

新規入場者教育の実施基準

新規入場者教育を行う基準は以下です。

1)関係請負事業者が請負工事を開始する時
教育の時期:作業を開始する前、当日入場の作業員全員
教育実施者:元方(担当者)と職長・安全衛生責任者

2)関係請負事業者が稼働中の現場に加わり、その作業所に初めて入場する時
教育の時期:入場の当日
教育実施者:職長・安全衛生責任者

実施場所

現場事務所の会議室や打ち合わせ室など

実施時間

15〜30分程度

教育内容

実施内容の具体的例は以下のとおりです。

1)作業所の安全衛生計画の内容の伝達(工事概要等)
2)作業員が混在し作業を行う場所の状況
3)危険の生ずる場所の状況
4)混在作業場所において行われる作業相互の関係
5)避難方法
6)指揮命令系統
7)担当する作業内容と労災防止対策
8)安全衛生に関する規定 (厚生労働省 元方事業者による建設現場安全管理指針

新規入場者教育の具体的な進め方

新規入場者教育の実施基準は上記の2通りあるため、すべての作業員に向け一括で行うことは必ずしも良いことではありません。
適正配置など効果的な教育を実施するためにも、入場の形態に合わせて教育方法や内容などを元方事業者と職長・安全衛生責任者と決めておくことが重要です。
(適正配置=1つの作業・業務において得意分野もしくは能力向上のため、誰に何を担当させるかという具体的な業務分担・配置を決めること

以下は、建設現場で行われている「新規入場者教育」の一例です。

1)新規入場者を、職場体操・安全朝礼終了後に、現場事務所会議室や打ち合わせ室などに集合させる。
2)新規入場者調査票に、氏名、生年月日などの必要事項を入場者本人が記入する。
3)作業所の概要と規則、保護具の使用、機械の取り扱い及び点検、作業内容、緊急連絡・応急措置についてなどを教育する。
4)新規入場者調査票に記載事項を確認後、署名させて終了する。

あらかじめ教育内容をパンフレットやチラシに簡易にわかりやすくまとめたものを作成し、実施の際に配布できると良いでしょう。

Greenfile.workなら新規入場者教育に関わる書類も一括で管理できます

『Greenfile.work』では、様々な安全書類(グリーンファイル)を効率化するシステムを提供しています。
新規入場者教育自体に書類はありませんが、新規入場者調査票や送り出し教育・受け入れ教育などの管理などを各作業員ごとに管理することができます^^

元請としての利用は有料で(他社サービスより安めです)、協力会社としての利用はオプション等もなく完全無料です!

Greenfile.workでできること

・全建統一様式の書式を採用。国土交通省や法律等に則った書類作成が可能
・マスターとなる情報を一度登録すると各種書類を作成する時に自動で情報が反映
・作成された安全書類はクラウド上に保存。過去の書類の検索もラクラク
・工事情報の変更等あった時は一箇所訂正するだけで全書類へ即反映。修正や周知の手間が大幅に削減
・資格や免許の添付書類も自動で添付。添付書類の付け忘れを防止
・新規入場者調査票は作業員名簿に記載されている作業員分が自動で作成され、氏名や住所等も自動反映。作成の手間を削減

他にも様々な機能がございますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

https://greenfile.work/

業務時間73.8%減
安全書類電子化サービス

安全書類・現場管理効率化に最適!
1分でわかる資料をダウンロードできます。

安全書類電子化で働き方改革を!

Greenfile.workは「現場に馴染む」安全書類管理サービス。
大手ゼネコンから一人親方まで続々導入!

紙のない現場運用をお試しいただけます!

30秒で資料ダウンロード
サービス画面